“肉体こそが人間にとっての神殿である” -1Q84-BOOK1より-

こんにちは。雑記的な内容の記事を書くのは久々です。

見てくださっている方にとってはあまり有益な内容とはいえないかもしれませんが、あとから振り返ったりできるように、時々は自分に向けた日記のような記事も書きたいと思っています。
(もし読んでくださる方におもしろいと思ってもらえると、嬉しいのですが…)

ここ数ヶ月、夫と離れて暮らしています。次いつ会えるかわからないという状況が続いております。コロナの感染拡大が原因であるためしょうがないこととではありますが、なかなかこの事実をそのままに受け入れることが難しく、夫に会えない寂しさから、ときに塞ぎ込んだ日々を過ごしてしまいました。

そんな自分では変えられないことに落ち込む時間があったら、目の前の今自分ができることを精一杯する、それが重要だと思っていてもなかなか割り切れないんですよね。

知人や家族からはいろいろと助言などを言われることもありますが、正直に言って自分の性格や自分がこれまでにした選択、将来の不確定さをじんわりと心で受け止めながら、私は私自身の日々を、細々とやっていくしかないんです。

私が感じる孤独や寂しさは、自分でしか把握できないものですし、ほかの何によっても紛らわすことはできません。

さて、今回の記事のタイトル「肉体こそが人間にとっての神殿である」は、村上春樹の1Q84-BOOK1の目次からとりました。先日、学生以来に1Q84シリーズを再読したんです。初めて読んだときには、正直あまり心にすぽっとはまらなかったのですが、今回はじんわりと身体に物語りが染みました。

最近は本を読もうとすると登場人物が夫や自分と重なって、読書にもなかなか集中できなくなっていたのですが、この1Q84はすらすらと読むことができました。

夫と離れて暮らす辛い状況が、時間の作用によって少しずつ受け止められるようになってきたこと、また村上春樹作品に出てくるユニークな登場人物を自分たち夫婦に重ねることは難しく、その小説の世界に集中できたためかもしれません。

1Q84は、ほかの村上春樹の作品にみられるような独特の世界観やリズムはそのままですが、人を愛することについて、こんなにも強く描かれていたんだなあと気づき、驚きました。

学生のときにも恋はしていましたが、今のような現実味をもった愛情はよくわからないものでした。今だって愛のすべてを理解しているとは到底いえないけれど、あの頃よりは自分の年輪に愛というものが少しずつ育まれている手応えがあります。

あまり詳細を述べると長くなってしまいますし、これから読む方の楽しみを奪いたくないので、内容については省きますがその1Q84のなかに「肉体こそが人間にとっての神殿である」という章があります。

この章のなかや、ほかの村上春樹の作品やエッセイにも度重なって出てくるのが「身体を健康に保つこと」の重要性です。

作品に登場する「僕」は、大抵、早寝早起きで、定期的な運動を行い、読書や映画を楽しみ、そして料理に慣れているもしくは食にしっかりと注意を払っており、お酒を適量に嗜んで、規則的な生活を送っています。

それもかなり極端だったり、辺鄙なことに巻き込まれているのにもかかわらずです。
現実には存在しないかなり危険な職業についていて身を追われていたり、妻が突然失踪してしまったり、自分が家出をしたり…。

そんな状況であっても、主人公たちは規則正しい生活と、そして自分の健康をまず大切にしているんですよね。次の展開を見逃さないように、そしてすぐに行動ができるように。

主人公たちは「待つ」時間に、不健康になったり、取り乱したりはしません。多少泣いたり落ち込んだりはするものの、まずは生活を整えることに重きをおいているようです。

また村上春樹は座右の銘に関して次のようにおっしゃっています。
「「一に健康、ニに才能」というのが僕の座右の銘である。なぜ「一に健康」で「ニに才能」かというと、単純に考えて健康が才能を呼びこむことはあっても、才能が健康を呼びこむ可能性はまずないからである。」

私の場合には自分に才能があるかどうかはちょっと疑問ですが、でもこれから何かやりたいことが見つかるかもしれないですよね。そんな才能のようなものだって、目的だって、生きる気力だって、健康な身体と精神からしか引き出すことは難しいということなのではないでしょうか。

そんな言葉を目にしたとき、私ははっとしたんです。精神的に落ち込んでいた自分は、ちゃんと自分の身体を健康にしようと努めていたのか?と。

振り返ってみれば、減量のために食事が偏っていたことと、コロナと猛暑の影響で外に出ることをやめたため、かなりの運動不足になっていたと思います。
結果的に精神は塞ぎ込み、朝は起きられず、食欲も一時的に衰退してしまいました。

これは、困難な状況に立ち向かおうとする村上春樹作品の主人公たちにはありえないことです。

そこで、最近は生活のリズムを整えることを大切にしようと日々過ごしています。

節制しつつもバランスよく食事をとり、そして日々散歩をして身体と向き合うこと、テレビ・SNSと適切な距離をとること、睡眠の質をあげるために何ができるかを考えること、読書や映画を通していろいろな擬似体験を積むこと…。

それから、1日に空白の時間を作らないようにすることも大切です。そうやってまずは日々を整えて、身体をより健康にしていくことに集中できないかと最近は試行錯誤しています。