小さな秋を感じる日々

こんなにも夏から秋への変化を敏感に感じとった9月はないかもしれません。

振り返れば、今年は梅雨から夏を迎えた瞬間も鮮明におぼえています。長引く梅雨がひと段落ついたころ、暑い日差しと湿気とともに1匹の蝉が堂々と鳴き出したのです。「ああ、夏がきたんだ」と思いました。

秋への変化は、ここまで急激なものではありません。少しずつ湿度が低くなって肌がさらさらとし、夜ベットに入ることが少し楽しみになり、少し温かいものが食べたくなり…。夏野菜の値段が少し上がって、少しだけ栗が売られはじめたり…。

そんな少しの秋の成分が、夏の成分と混じり合いながらも、ときどき顔を見せるようになるのですね。

これまでの人生で毎年過ごしてきた夏から秋の変わり目。こんな風に夏は終わって、秋に向かうんだなあとはじめて気づきました。

初秋に入った今も、私は変わらずに、一人でじっとそしてひっそりと生活をおくっています。だんだんと前ほどには寂しくなくなってきました。ときどき恋しくもなりますが、たぶん、この期間が自分の人生には不可欠だったのではないかと思えるのです。

4月から始まった自粛期間では、食卓に座ってパソコンと向き合っていることが多かったのですが、最近はもっぱら、外に出て体を動かしたくてしょうがなく、じっとしているとなんだかそわそわしてしまいます。

何時間もじっとしていることが楽しいときもあれば、散歩したくてしょうがないときもある…。日々自分の好ましい行動は変わっていくようです。

最初はそんな日々変わる行動に、嫌気がさしていました。自分のしたいことをするんじゃなくて、決められたことをやらなくちゃだめなんじゃないかと。でもこの頃思うのは、誰がそんなことを決めたんだろうっていうこと。

人生を歩んでいればいろんな時期があると思うんです。学ぶとき、働くとき、愛するとき、失うとき、耐えるとき、待つとき…。だからその時々に、体が欲することをやったら良いんじゃないかなあと今は思います。仕事や子育てなどさまざまな制約があると難しいとは思いますが…。

私はありがたいことに自由気ままな暮らしなので、「よし!自由に、ひとりで、東京の秋を満喫するぞ!」なんて思っているわけです。

今日もこの後は、散歩に行ってきます。