ティーカップの持ち手やお皿の真ん中に小さなおじさんが描かれている!?
そんなちょっと変わったデザインの食器に出会ったことはないでしょうか。
実はこの食器は、ハンガリーの名陶「ヘレンド(Herend)」というブランドが手がけるシノワズリシリーズなんです。
この小さなおじさんは、マンダリンという名前で愛されるキャラクターです。
ヘレンド (HEREND) シノワズリ G ゲデレ 西安の赤 ティーカップ&ソーサー マンダリン 3364 [並行輸入品]
ハンガリー生まれの陶磁器ブランド「ヘレンド(Herend)」とは?
1826年・ハンガリーの首都から120kmのヘレンド村に誕生した陶磁器メーカー。
ロンドン万国博覧会で、イギリス女王・ヴィクトリアにその美しさを認められたことをきっかけに、ヨーロッパの王侯貴族に愛されるブランドに発展しました。
日本でも愛される「ウィーンの薔薇」や「インドの華」など、ヘレンド独特の世界観を感じられる美しいデザインを数多く生み出しています。
ハンガリー生まれのブランドなので、ヨーロッパらしいデザインも多いのですが、中国などのオリエンタルな雰囲気を取り込んだものや、柿右衛門風のデザインからインスピレーションされたものも多く作られています。
そもそも「シノワズリ」とは?
「シノワズリ」は、フランス語の「chinoiserie」で、ヨーロッパで流行した中国風の美術様式のことをさします。
17世紀ごろに人気となり、装飾具や陶磁器など幅広い製品に用いられたそうです。
ヘレンド「シノワズリ」にはマンダリンというキャラクターが
ヘレンドの「シノワズリ」シリーズも、中国風のオリエンタルで豪華な模様が描かれていますが、とくに特徴的なのは「マンダリン」というかわいらしいキャラクターが登場すること。
このマンダリンは、傘をかぶった表情豊かなキャラクターで、ティーカップの取手やお皿の淵にちょこんと乗っています。
その様子がなんともかわいらしいこと。ひとつひとつ手書きで書かれているため、その表情も食器ごとに異なるんだそうです。
食器の淵に人を模したキャラクターを配置することを「一閑人」といい、中国から日本に伝わりました。
別名「井戸のぞき」とも呼ばれ、時間を持て余している人が井戸をのぞいている様子を表したそうです。
ヘレンド(Herend) ミニティーポット(03305) マカオグリーン(MACV) 飾り物 マスターペインターのサイン入り [並行輸入品]
以上、ヘレンドの人気シリーズ「シノワズリ」のマンダリン飾りについてご紹介しました。
高価なのもので日本ではなかなか手に入りにくいので、お店などで出会えたらかなりラッキーかもしれません。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。