当サイトの一部記事にはPR・アフィリエイト広告が含まれます
ハンガリー滞在記

ハンガリーの名窯「ヘレンド(Herend)」とは?人気シリーズも5つご紹介

ハンガリーの名窯「ヘレンド(Herend)」とは?人気シリーズも5つご紹介

外国生まれの有名陶磁器メーカーといえば、イギリスの「WedgWood(ウェッジウッド)」やデンマークの「Royal Copenhagen(ロイヤルコペンハーゲン)」、ドイツの「MEISSEN(マイセン)」などが思い浮かびますが、東欧の国ハンガリーにも「Herend(ヘレンド)」という名窯があります。

現在でも手書きの絵付けにこだわった磁器を販売しており、その可憐でオリエンタルな雰囲気が漂うデザインは日本でも人気。

今回の記事では、そんなハンガリーの名窯「ヘレンド」の歴史や、ブランドを代表する5つのデザインについてご紹介します。

ヘレンド(Herend)とは?そのブランド概要と歴史

ハンガリーの首都であるブダペストから南西に車で2時間程度、バラトン湖の近くに位置するヘレンド村で創業したのが陶磁器メーカー「ヘレンド(Herend)」です。

1826年の創業後、ハンガリーの貴族たちから磁器製品の作成を依頼されるようになり、その高い技術力が認められて、王室御用達のブランドへの成長します。

とくにヘレンド(Herend)の名前を世界に知らしめたのは、1851年のロンドン万博博覧会。出展した磁器が、イギリスのヴィクトリア女王の目にとまったことが大きな転機となりました。

出展した磁器は「クイーン・ヴィクトリア」シリーズとよばれ、ヨーロッパ各地の王族の間でヘレンドの人気に火をつけるきっかけになりました。そのほか、フランツ・ヨーゼフ皇帝の命令でウィーンの窯から継承した「ウィーンの薔薇」シリーズなど、愛され続けるデザインの陶磁器製品を生み出し続けています。

ヘレンド(Herend)の人気シリーズ5選をご紹介

それでは、そんなヘレンド(Herend)の人気シリーズを5つご紹介します。

ヘレンド(Herend)「ヴィクトリア ブーケ」


1851年のロンドン万国博覧会に出品された、オリエンタルな花が舞うこちらのシリーズ。
万国博覧会にてイギリスのヴィクトリア女王から気に入れたことから、この名前「ヴィクトリア」とういシリーズ名が付きました。
大ぶりな牡丹の花と蝶々が、やわらかいグリーンと金彩で彩られており、どこか東洋風の色使いが気品あるデザインです。

ヘレンド(Herend)「インドの華」


ヨーロッパに日本ブームが巻き起こっていた頃に開催された1867年のパリ万国博覧会に出展されたシリーズが「インドの華」。
柿右衛門からインスピレーションされたデザインで、オリエンタルな雰囲気の草花と清楚な緑色が特徴的です。

ヘレンド(Herend)「ウィーンの薔薇」


やわらかな一輪の薔薇とグリーンの縁取りが可憐なシリーズが「ウィーンの薔薇」。
当初このデザインはハプスブルク家用の作品でしたが、ウィーンの窯の閉鎖に伴ってヘレンド社が担当するようになりました。
可愛さたっぷりのデザインで、いつものティータイムを特別なものにしてくれます。

ヘレンド(Herend)「アポニー」


落ち着いた雰囲気で世界で一番人気が「アポニー」シリーズ。
先ほどご紹介した「インドの華」の一部を簡略化したデザインです。
こちらは、ハンガリーのアポニー伯爵から急ぎ新しいディナーセットを作るように要請されたヘレンドが、とっさの思い付きで作ったデザインなんだそう。
シンプルななかにも高貴な美しさが漂うシリーズです。

ヘレンド(Herend)「バイオレット」


ハプスブルクの皇妃エリザベートを記念して作られたシリーズが「バイオレット」。
彼女が愛したすみれの花をモチーフに作られました。
優しいすみれ色のラインも入っていて、可憐な印象のシリーズです。
ハンガリーの名窯「ヘレンド(Herend)」とは?人気シリーズも5つご紹介
以上、ハンガリー生まれの有名陶磁器メーカー「Herend(ヘレンド)」の歴史、人気のシリーズについてご紹介しました。
日本にも進出しているブランドですので、ネットショッピングでも手軽に手に入れることができます。
プレゼントやご自宅用にぜひチェックしてみてください。

ブダペスト・ヘレンド直営店のレビュー
ハンガリー・ブダペストの「ヘレンド(Herend)」直営店に行ってきた日本でも展開する陶器ブランド「ヘレンド(Herend)」。実は、ハンガリー生まれの窯なんです。 特にティーカップやケーキのお皿のラ...
ABOUT ME
うた
夫と娘の3人暮し。うたかたな日々のことを。
RELATED POST