このサイトでご報告した通り、先日日本で子どもが産まれました…!
そのときの出産レポートはこちら。
現在は日本に本帰国していますが、妊娠の前期から中期まではハンガリーで過ごしていましたので、ハンガリーでの妊婦生活について少し思い出しながら記録に残したいと思います。
現地に滞在しているときにだらだらと書き溜めていたら文量が多くなりましたので、ハンガリーでの妊婦生活と題して、4つの記事にわけてご紹介しています。
(4つにわけたものの、各記事もすごい長くなってしまいました…。必要な箇所だけ飛ばし読みしてくださいね…!)
妊婦検診の初回などについてご紹介した、その1はこちら。
今回の記事では、その2として、ハンガリーでの妊婦生活のうち、妊娠12週から20週頃の様子についてご紹介します。
※妊娠や出産に関しての記述、医師からのアドバイスなどは、あくまで私の場合のものです。すべての方に当てはまるとは限りませんので、専門家などのしかるべき人に問い合わせてくださいね。
またコロナの規制なども日々変わっているので、その点もあくまで私がハンガリーにいた時期の状況だとご理解ください。
3回目の妊婦検診まで
3回目の検診は、2回目の検診から約4週後。具体的には、2回目の検診で7wくらいといわれていたので、次は12週にきてとのこと。もちろん、もし出血など気になる症状があればすぐに病院に連絡するようにいわれました。
次の検診まで4週間も診察がないので、心配性の私はドキドキ。
幸い腹痛や出血もなく過ごしたので病院には行きませんでしたが、まだまだ流産の可能性もある時期なので、少なくても2週間おきには病院に行って赤ちゃんの様子を確認したい気持ちでした。
ハンガリーで出産するか日本で出産するかは少し迷いましたが、日本で産みたい気持ちが強かったので、この期間に日本で里帰り出産できる病院を探して申し込みしました。結構早めに分娩予約をしないと、なかなか希望の病院では出産できないみたいですね。
色々と病院を比較したい気持ちもありましたが、日本から離れたハンガリーに住んでいるし、日本語で対応してもらえるだけでどんな病院でもありがたいと思っていましたので、あまり比較せずに親戚が昔にお世話になった病院を予約することに。
もしその病院に、海外からの里帰りNGもしくは事前に一度受診することが必須などの理由で断られたら、別の病院を探すしかないと覚悟していました。
幸いコロナの状況もあって事前受診が必須ではなくなっており、ハンガリーからでも全く問題なく分娩予約ができました。しかも全部メールとオンラインで手続きができ、感動しました!
病院によっては絶対電話で予約してくださいという記載があるところありますが、海外からの電話は高くつくので避けたいところ。これには助かりました。
ただ予約金の支払いが、銀行振り込みだったので、ネットバンキングが利用できないと少し困ったことになったかもしれません。
まあ、日本に住む親戚に一時立て替えてもらったりすれば、問題ないでしょうか。そのほか事前に紹介状の送付が必要でしたが、こちらもハンガリーから封筒を送ることで対応できました。
あと、ちょっと気が早いかもしれませんが、日本から母子手帳を送ってもらいました。
以前は現地の大使館で配っていたようなのですが、今はコロナなどの事情でPDFのみの配布のよう。別にPDFでもいいのですが、その母子手帳が英語表記がついていないものらしく…。
バリバリ英語が余裕という方はいいのですが、私はあまり自信もないので、英語と日本語併記の母子手帳があるといいなと思っていました。現地の先生と話すときにも役立つし。
日本国内でのみ英語・日本語表記の母子手帳を販売していましたので、実家に一旦送り、家族にハンガリーまで送ってもらいました。
実際にハンガリーで行った検査や検査結果を自分で書き込んでおき、日本に帰ったときにお医者さんに「この検査は受けた・受けていない、結果はこうだった」と簡単に伝えられるようにすることが目的です。
妊娠7週頃のつわりの重さは個人差があると思いますが、私の状態は結構波がありました。吐いてしまうくらいに気持ちが悪い時間帯や日もあれば、レストランにランチへ行けるくらい元気なときもあります。
眠かったり身体がだるくて、一日中ベットに横になっているという日も結構ありました。このときは日本食や日本のコンビニがとても恋しかったです。
3回目の検診の様子
3回目の検診は、ジェネティックUSというものでした。これまでみてもらっていた女医さんとは異なり、男性の先生。今後は経腹エコーです。
これまでのエコーは心拍を確認するだけでしたが、このジェネティックUSでは胎児が健康に育っているかどうかを見る検査なので、かなり詳細に胎児の成長を確認されます。
診断書をみると「心臓には4つの部屋がある……。腎臓を確認……。」などなど各臓器がしっかりとできているかをひとつひとつ確認してくれているようでした。
エコーの時間もかなり長かったです。また胎児の異常がわかる場合もあるため、検査時に同意書にサインも求められました。
そしてこのときに、どの種類の出生前診断をするかと聞かれました。もともとハンガリーの妊婦検診には「combined test」というものが必須で入っています。
直訳すると複合テストというのでしょうか、日本では「コンバインド検査」という名前で病院で検査を受けることができるようです。これは詳細なエコーと母体の血液検査を合わせて、ダウン症などの染色体異常の病気があるかどうかの確率を調べるテストだそう。
このコンバインド検査で病気の確率が高かった場合に、羊水検査などを受けることをおすすめされるそうです。もちろんコンバインド検査と合わせて、羊水検査を受けることも可能でした。私はコンバインド検査のみを受けることにしました。
エコーのあとは問診。こちらの質問事項に色々と答えてもらいました。また2回目の検診のときにした血液検査の結果について、少しコメントをもらいました。私は肝臓の値と甲状腺ホルモンの値が少しよくないとのことで、再検査をした方が良いかもと言われました。
その後はお会計。前回から今回までの間に妊婦検診プランに加入できていたので、残りのお金を払って、一安心。
しかしここで問題が。よし次の検診の予約をしよう!4週間後かな〜。と受付に向かうと、なんだかいろんなお医者さんとの予約の日程を確認される…!!
「明日〇〇先生との診察はどう。。。?」「〇〇科の先生は、今月下旬以降空いているから、○日はどう?」などなど。
このやりとりに私は少し混乱。
いつもの女医さん、もしくは今日診察してくれたお医者さんにまた4週間後に診てもらうのではないのかな…?
実は、私がFirstMedという病院で入った妊婦検診には、眼科検診・歯科検診・かかりつけ医の診察など、日本の妊婦検診では通常しないような検査も入っていたんです。
私のイメージでは、通常の妊婦検診をする日に同時に少し視力を確認したり、虫歯を確認したりするのかな〜と思っていたのですが、実際は、視力や眼の健康状態を確認するために眼医者さんとの予約が必要で、虫歯を確認するために歯医者さんとの予約をしたりと、それぞれの検査のために予約が必要だったんです。
結果的にこの検診の後に予約をしなくてはいけなかったのは、
・今回のジェネティックUS(詳細なエコー)を担当してくれたお医者さんとの予約(5週間後を目処。妊娠18週に相当を指定されました)
・1回目/2回目に診てもらった産婦人科の女医さんとの予約(妊娠16週ごろを指定)
・眼科医さんとの予約(時期の指定はなし)
・歯医者さんの予約(時期の指定はなし)
・GP(General Practitioner)、かかりつけ医さんとの予約(時期の指定はなし)
です…。
何度病院にいけば良いのか?!というほど予約を入れましたが、ありがたい事にハンガリー滞在中は仕事もせずに時間はたっぷりありましたし、健康で出産できることが一番なので、検査を多く受けさせてもらえるのは嬉しいことでもあります。
GP(General Practitioner)による診察
GPという言葉、日本ではあまり聴き慣れないですよね。ネットで調べてみると総合診療医やかかりつけ医とでてきます。
身体に不調があったときにまず相談に行くお医者さんのことのようです。広く身体の調子を確認してくれて、適切な専門医さんにつなげてくれる役割を持っているようですね。
日本でも「かかりつけ医」という言葉は聞きますが、かかりつけ医がいない方も多いのではないか?と個人的に思います。私も夫も特にかかりつけ医はおらず、体調が悪かったらネットで調べてこの症状なら胃腸科かな?皮膚科で良いかな?など自分で判断して小さな専門病院に行くことが多いです。
さて、ハンガリーでのGPとの妊婦検診。どんなことをしたのか記録がてらご紹介します。
まずお決まりの問診から。現在の体調について聞かれます。吐き気はあるか?胸焼けはどう?夜間頻尿はどれくらい?などなど。知らない英単語ばかりで聞き返すと、Google翻訳などを駆使して丁寧に問診してくれました。
その後は家族の病気歴もかなり詳しく聞かれます。このときも病名の英単語なんてすぐにでてこないので、翻訳サイトなどを使いながら伝えました。
問診が終わると、内科のような診察?へうつります。診察台に座って、目にライトを当てられたり、目をつぶって特定の動作をしたり。診察台に寝そべって、胸の状態やお腹に張りがないかを触診してもらい、そのまま心電図の計測まで。
次は、妊娠16週。いつもの産科の女医さんとの検診です。
妊娠16週 女医さんの検診
次はいつもの産科の女医さんの妊婦検診。毎回行う体重測定と尿検査、血圧検査、問診。その後はエコー検査。
このエコー検査のとき、初めて赤ちゃんが動いてる様子がエコーで見えました!もう手を動かしていてびっくり。
健康でなんの問題もないと先生も言ってくれて、心からホットとしました。性別はまだ確定ではないけど60%女の子かなあということ。胎動はまだ感じられていないのですが、あと2週間で感じられるようになるよ〜と言われましたよ。
そのほか15週をすぎたときにコロナウィルスのワクチン1回目を接種していましたので、そのことも伝えました。
2回目のワクチンで副作用があった場合に備えて、妊娠中に飲める解熱剤も教えてもらいましたよ。
またこのとき血液検査の結果、肝臓の数値が悪いとのことで、肝臓の超音波検査もするように言われてしまいました。意外といろんな検査をさせられて、本当に病院通いが続いているって感じです…。
後日、肝臓の超音波検査に行った結果、特に問題はなくほっとしました。食事の改善策として脂質を抑えて、辛いものも食べるのを避けるようにと言われてしまいました…。ハンガリーで暴食していたので、肝臓が疲れているようです。
妊娠18週に再びジェネティックUSへ
妊娠18週ごろにふたたびジェネティックUSへ。このエコーではまた赤ちゃんの成長度合いについて、かなり細かくチェックされます。しかし赤ちゃんの体勢があまりよくないとのことで、2週間後にまた来てと言われてしまいました…。
日本ではこの時期、4週間に一回の検診で済むはずなのに、本当に毎週のように病院に通っていました。
しかも尿検査の追加検査の結果も悪く、泌尿器科の先生との予約もとることに。妊娠初期はとっても順調に進んでいたのに、中期になってからいろいろと問題のオンパレードで、不安になってしまいます…。
早く日本に帰りたいなという気持ちになったりして、精神的にも落ち込んでしまいました。
ただ少しずつお腹が大きくなって胎動が感じられるようになったので、赤ちゃんの存在がわかるようになり、それだけが心の救い…!
つわりも少しずつ落ち着いてきていたので、夫と散歩に行ったりカフェに行ったりして、息抜きしながら過ごしました。
ハンガリーでの妊婦検診の続きは、次の記事をご覧ください。