こんにちは!
あまりこのブログでは書いてきませんでしたが、ハンガリーで生活している頃から妊娠しており、先日日本で無事に出産しました…!
色々と記事にしてご紹介したい事柄もあったのですが、無事に産まれてきてくれるか不安だったので、このタイミングでのご報告になりました。
ちなみに出産は、まん延して防止措置がとられている状況下。
そこで今回の記事では、コロナ禍での出産の様子について記録を残したいと思います。
(だらだらと記録してしまいましたので、ちょっと長くなってしまいました…。不要な部分は読み飛ばしてください。)
出産レポートになりますので、一部生々しい表現もあります。苦手な方はご遠慮ください。
私が出産したのは、調布市にある飯野病院。
またコロナ対応は病院や都道府県などによって異なると思いますので、詳細については各機関にお問い合わせくださいね。
コロナ状況下での出産にまつわる事前手続き
私が出産を予定してた飯野病院では、自然分娩の立ち合い出産の場合、夫婦ふたりとも2回ワクチンを接種していることが必須。そのため、事前にワクチン接種証明書を病院に提出する必要がありました。
私たちはハンガリーでワクチンを接種していたので、EUのワクチン接種証明しか持っていませんでしたが、無事に対応してもらえました。
あとは出産入院時に行う、PCR検査の同意書の提出も必要でしたので事前に提出。
東京都では、妊婦さんが出産するときに受けるコロナのPCR検査に関して補助があるようで、その申請書も提出しましたよ。立ち会い出産を希望している夫については、特に補助はないので、自費で検査を受けることになります。
また通常、陣痛が始まったり、破水してからは夫に付き添ってもらうことになるかと思いますが、コロナ対応でなるべく短い時間での立ち会いになる(具体的には陣痛時ではなく分娩時のみ)、また立ち会い時はマスクや防護服などをつけることになります。
ちなみに出産入院時に私がPCRで陽性だった場合には、コロナに感染している状態でも出産を受け入れている別の病院を探すことになるそう。
万が一転院先が見つからなかったら、帝王切開で出産させてくれるとのことでした。陣痛で辛い時に病院探しを待つなんて大変そうと思い、この日からより一層コロナの感染対策に気をつけて過ごしました。
そのほか楽しみにしていた、母親学級などもすべて中止されていました。
出産レポート
ここからは出産レポートです。苦手な方はとばして読んでくださいね。
ちなみに私は自然分娩で、助産師さんいわく割とスムーズな出産だったそう…!
出産ってめっちゃ痛いし、壮絶!と思ったのに、これでスムーズだったなんて、スムーズじゃない方のお産は本当に大変だろうなと思います。
医療が発達した現代でも、出産は命がけなんですね。
出産の前々日
朝から少しお腹の痛みを感じていました。でも普通に歩けるし、特に問題はないかなと、家の近所の実家に行ったりしていつも通りに過ごしていました。
ただ夕方の18時からは少し痛みが強くなってきて、強い生理痛のような感じに。この時点で痛みの間隔は、10分間隔くらいでした。お風呂後におしるしがあり、いよいよ出産が近づいてきて緊張してきます。
その後も痛みが続いたので、夜の22時頃に一旦病院に電話して、病院に行った方が良いか判断を仰ぎました。
10分間隔で痛むけれど耐えられないほどの強い痛みじゃない、おしるしがあったことを伝えたところ、リラックスしてた方がより早くお産が進むので、病院にすぐ来るよりも家で眠れないかやってみてと助産師さんからアドバイスが。
出産前日
そこから家のベットで、陣痛以外は眠ろうと努力しましたが、ほとんど眠れずに朝の4時になっていました。引き続き下腹部がぎゅーと締め付けられるような痛みがあり、なんだか腰あたりが重い感じ。あとお手洗いに行くとお股が痛みました。事前に動画などで勉強していた通り、痛みがきたらとにかく息を吐いて乗り越えました。
その後、痛みの間隔が狭まったので、朝の5時ごろに再度病院へ電話して、陣痛タクシーで病院へ移動しました。
ちなみに陣痛タクシーとは、事前に登録しておくと電話一本で自宅まですぐにタクシーを配車してくれ、指定の病院まで運んでくれるサービス。
タクシーGOなどのアプリでもすぐにタクシーはつかまるかもしれませんが、このサービスを使うと陣痛でも運転手さんにびっくりされずにスムーズに病院まで移動できますよ。
病院に着いてまずはPCR検査。検査結果が出るまで15分ほど病院の受付で待機しました。無事に陰性を確認してから内診してもらったところ、まだ子宮口の開きが2センチしかないと言われて少しがっかり…。分娩がはじまる10センチまで、まだまだ痛みに耐えなくてはいけません。
ここから子宮口が開くまで、LDRでずっと定期的な痛みに耐えましたが、あまり陣痛が強くなっていかずに、むしろ遠のいてしまいました。このときすでに午後の3時くらいになっていましたが、内診でも子宮口が3センチまでしかひらいてないとのこと。これだけ時間をかけても1センチしか開いていません…。
そのときに、今回の痛みは出産につながる本陣痛ではなくて、前駆陣痛ではないかと助産師さんに指摘されて、びっくり!!
前駆陣痛でもこんなに痛いのに、本陣痛はどれだけの痛みなんだろうと思うとだんだんと怖くなってきました。
助産師さんからこのまま陣痛が強くならないかもしれないので、一旦家に帰るか、翌朝陣痛促進剤を使うかどうしたいですかと聞かれました。あまり出産に強いこだわりはなかったのですが、せっかく自然分娩を選んだので、赤ちゃんの出たいタイミングで産まれてほしいかなあと思い、あまりよく考えずに一旦家に帰ることにしました。
家でゆっくりしていると、さらに少し痛みの強さが弱まり、20分間隔の時も出てきました。助産師さんの言う通りこの痛みは前駆陣痛だったんだ、このまま痛みが遠のいて、まだまだ産まれないのかなあと思っていました。
しかし、その後また眠れないくらい強い痛みが。
特に夜20時過ぎからはすっごく痛みが強くなってきました。前日の痛みは子宮がぎゅーって感じでしたが、このときは腰が強く痛む感じでした。
夫と楽しみにしてるドラマを見たり、喉を通りやすいもの(ゼリーや野菜ジュースなど)を食べたりしてなんとか過ごしますが、とにかく定期的に腰が痛かったです。痛みの強さは、うめいてしまうほど。もしかしてこの痛みが本陣痛なのか…?
出産当日
まだ前駆陣痛かもという思いも捨てきれず、ひたすら痛みに耐えました。しかし夜中12時を越えたあたりから更に痛みが強くなり、2時頃にに破水。よくいうバチンという音は感じませんでしたが、明らかに尿漏れとは違う何かが破れるような感覚がありました。
破水したら即入院なので、病院にふたたび電話。また陣痛タクシーを利用して夫と病院へ。
内診の結果、子宮口の開き具合は4センチだけど、かなり柔らかくなっており開きやすい状態なので、このままお産がすすむと言われました。ようやく出産だ…!と少しほっとしたのを覚えています。そこから子宮口が全開になるまで、ひたすら陣痛に耐えました。
病院に着いたのが3時くらいで、そこから7時くらいまででしょうか。文字で書くと短い期間に思いますが、ここが一番痛みが強くてしんどかったです。
早く赤ちゃんをだすために、いきみたい気持ちも強く、それを我慢するのが大変でした。よくいう「いきみ逃し」というものです。YouTubeなどを事前に夫と見ていて、いきみ逃しを助けてね、なんて言っていましたが、実際はコロナ対応のため、基本的にひとり。
ベットにあった抱き枕を足の間に挟んで、なんとか痛みをこらえました。助産師さんにお尻や腰を強く押してもらうと、本当に楽でしたが、夫と違って助産師さんはずっとそばにいてくれないからね…。
その後、子宮口が全開近くになってからようやく夫の立ち会いが始まりました。その少し前に夫はPCR検査を受けて、病院で待機してくれていたようです。
そしていよいよ分娩開始。産まれてきてくれるまで、約2時間かかりました。みなさんの出産レポートを見ていて、分娩台に乗ったらすぐに生まれてくるものと勝手に思ってたので、途中何度も痛くてめげそうになりました。
助産師さんいわく、初産の場合、赤ちゃんの通り道ができていないので、ゆっくりと降りてくるのが通常なのだそう。あまりに急激に赤ちゃんが降りてくると、産道に傷がついたりすることもあるようです。
痛くて驚きながらも、立ち会ってくれた夫に助けられながらなんとか出産。産む前は赤ちゃんが産まれたら絶対に泣いてしまうだろうなと思っていましたが、実際は無事に産まれたことにほっとしてしまって、感動もよかったなあという安堵の気持ちの方が強かったです。
産まれた赤ちゃんと夫と写真を撮ったのち、夫はコロナ対応のためすぐに退室。夫がついていられたのは2時間程度でしたが、それでも一緒にいてくれて本当に心強かったです。
コロナ禍において、立ち会い出産が中止されている病院も多いなか、いろいろと工夫をして立ち会いを許可してくれた病院には本当に感謝です。
あと脈絡のない感想で申し訳ありませんが、出産中は本当に助産師さんが女神様のように思えます…!
妊婦検診でお世話になっているのはお医者さんなので、出産もお医者さんが診てくれると思いがちですが、実際に陣痛や産まれる直前までさまざま対応してくれ、励ましてくれるのは助産師さん。
ときどき冗談なども交えながら、私がリラックスできるように声をかけてくれて、本当に助かりました。お医者さんが来るのは、産まれる10分前くらい。助産師さんがお医者さんを呼びはじめたら、本当に出産が近い証拠なんだなあと思いました。
飯野病院での入院中の対応
無事に出産を終えたあと、4日間の入院生活がはじまりました。
飯野病院は、完全母子同室ではなく、夜間は赤ちゃんを預かってもらえます。希望があれば、24時間の同室も受け入れてくれるそう。
通常なら夫や親戚が赤ちゃんに会いに来たりすることが可能かと思いますが、コロナのため面会は一切禁止。ただし、入院中に足りない荷物を差し入れることは可能でした。
また、入院中は基本的にマスクを着用します。基本個室入院の病院ですが、入院中は体調管理のためにたびたび助産師さんが入ってきたり、ご飯が運ばれてきたりします。その度にマスクを着用する必要がありました。
その他、沐浴指導など赤ちゃんのお世話に関する説明も一部割愛。
同時期に同じ病院で出産されたお母さんたちにも話しかけたい気持ちもありましたが、つねに距離をとるようにとの指示があったので、結構孤独な入院生活になりました…。
ただその分しっかりと身体を休めて、はじめての赤ちゃんのお世話に集中できたので、良い点もあったなあと思っています。
とにかくよく食べて、時間がある時は休み、授乳して、赤ちゃんのお世話をする。これを繰り返すことでだいぶ出産の疲れも取れましたし、退院後の生活のイメージもつかむことができました。
飯野病院での出産の良かったこと・気になったこと
最後にまとめて、飯野病院での妊婦検診や分娩入院について、良かったことや気になったことをまとめます。
飯野病院で出産して良かったこと
差額なしで基本的に個室
個室に関して全然こだわりはなかったのですが、結果的にはこれはすごく良かったです。
娘を預かってもらえる間は、本当にゆっくりと過ごせますし、お手洗いやお風呂なども自分の好きなタイミングで気兼ねなく利用できました。
産後、身体のあちこちが痛くて余裕もないなか、同室の方に配慮する余裕はなかなか持てないと思うので、個室は最高でした…。
入院中のご飯が美味しい
これはどの産院でもいえることかもしれませんが、入院中のごはん、とてもおいしかったです。
すっごく豪華というわけではないのですが、なんというか心温まる配慮のあるご飯で、入院中の1番の楽しみでした。
母乳育児に重きをおきすぎていない
産前、私は、母乳で育てるかミルクで育てるかにあまり強いこだわりがありませんでした。
母乳がよく出るなら母乳でもいいし、自分や娘の負担になりそうならミルクでもいいし、という具合。
飯野病院では、産後、母乳の分泌を促す方向で指導はしてくれるものの、「絶対母乳で育てよう!」という考えを全く押し付けてこなかったので、すごくリラックスして育児を始められました。
産院によっては、母乳育児が早く軌道に乗るようにと、何十回と母乳を赤ちゃんに吸ってもらうところもあるよう。
自分の考えにマッチした病院でないと、身体がしんどいですよね…。
コロナ禍だったから?里帰り出産までの受診が不要だった
ハンガリーに住んでいたときに、飯野病院での分娩予約をした私。
里帰り出産はOKだけど、予約の際に一度受診に来てくださいという病院、多いですよね。
飯野病院の場合は、コロナ禍だったこともあったのか、この予約前の受診が不要だったんです。
これが、当時ハンガリーにいた私にとってはとても重要なことだったので、ありがたかった。
飯野病院での出産で気になったこと
入院中に気になったことはあまりなかったのですが、妊婦検診の待ち時間がとにかく長いことが大変でした…。
まあ仕事をしているわけではないし、ゆっくりと待てばいいんですが、予約時間に行っても1時間、2時間待つことも普通…。
短気な私は、何のための事前予約なんじゃ!!とすぐに苛立ってしまいました。
(仕事で半休をとって来院されている方は、本当に大変なんじゃないかと思います…。)
これから飯野病院での妊婦検診を予定されている方は、時間を有効活用できそうなものを持っていくといいと思います!
飯野病院の出産料金はいくら?現金精算の明細もご紹介
あくまで私の場合ですが、飯野病院の合計負担額は、621,420円でした。
出産一時金である、420,000円を差し引くと、退院日の現金精算は201,420円。
事前に予約金として100,000円を払っていましたので、持ち出しは合わせて301,420円でした。
わかってはいましたが、なかなかの出費ですね…。
家の近くの産院は、どこもこれくらいの費用感かなあという印象を持っています。
すっかり長くなってしまいましたが、以上が簡単な出産レポートです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
ハンガリーでの妊婦生活や出産前に準備した物などについては、以下の記事でご紹介しています。
ご興味のある方は、ぜひサイトをチェックしてみてください。